エロゲーライフ

ストーリー

舞台は近未来の日本。
警察機関は半分麻痺し、膨張していくばかりの犯罪社会。霞んでいく理想の未来。

優秀なボディーガードを育成すると共に、一流の資産家令嬢たちが通っている『憐桜学園』。
そこへ入学した主人公・朝霧海斗は、ボディーガードとしての厳しい訓練期間を経て
晴れてボディーガードの仲間入りを果たした。

周囲の仲間は新たな門出に胸を弾ませるが、ただ一人海斗だけは違っていた。
始業式、海斗は想いを胸に秘めたまま、忍ばせた退学届けに手を伸ばす。
それは今日……学園へと提出されるはず……であった。
一人の少女に出会わなければ……。

一陣の風が吹く。

「気に入ったわ、喜びなさい」

まるで相手を思いやらない口調で、一人の少女は呟いた。

「……なにをだよ」

短く返した海斗の言葉は、僅かに熱を帯びていた。
それは、今までに想像もしたことがなかった、守りたいと思わせる魅力を持った少女。

　最近のエロゲーは、ストーリー重視かエロ重視に分かれる。体験版をプレイしてみてわかったが、「暁の護衛」は確実にストーリー重視だ。

　なぜなら、体験版にエッチ画像が一つも無いからだ。

　体験版の性質上、ストーリーが途中で終わるため、エッチな画像が無いソフトもあったが、ストーリーを一通りクリアーすると、ダイジェストとしてエッチな画像を見せてくれた。

　しかし、約344メガの大容量でありながら、「暁の護衛」の体験版には全く無い・・・。

　エロ重視のソフトであれば、攻略対象の女の子が登場したときにあるサービスパンチラのような軟弱なCGも無かった。

※サービスパンチラとは？
　女の子が立っているだけだが、スカートがユーザの期待に応えるために、頑張ってなびいて、当たり前のようにパンツが見えるよう努力した画像のこと

　とにかく、ストーリー重視の体験版だっ！

　体験版では主人公が「二階堂 麗華(にかいどう れいか)」のボディーガードになり、学園生活を何日か過ごす所までプレイできる。

　そして、主人公の記憶が蘇りそうになってゲーム終了と、寸止め・おわずけをくらう、体験版の王道を行く終わりかただった。

　ゲーム内容は、かなり面白い。キャラクター同士のかけ合い(特に主人公とメイドのツキ)が楽しいし、「二階堂 麗華」が誘拐され車に押し込まれようとするシーンや、誘拐されたヒロインを助けるため倉庫に入ったときのエフェクトなど、かなり良い仕事している。

　ただ、問題なのはストーリー。実はボディーガードと護衛対象のヒロインに、恋愛感情を持ってはいけないのだ。

　そんなボディーガードとヒロインの関係と、恋になるまでの心情の変化が、うまく表現できるか心配だ・・・。

　前作「僕と極姉と海のYear!!」が、駄作とまでは言わないが、非常に微妙なデキだったために、本作はかなり気合を入れて作っているみたいなので、大丈夫かな？

　二作連続で駄目だったら、そのメーカーのソフトは二度と買われなくなるだろう。厳しいのは、一般ゲームでもエロゲーでも、変わらないか・・・。


暁の護衛 初回限定版
発売元：しゃんぐりら　→　公式ホームページ