エロゲーライフ

ストーリー

　芹宮蓉子は幸せだ。

　仕事に没頭しがちでも妻を労わる事を忘れない夫“昌彦”と、少し内気な所もあるものの優しく穏やかな心の持ち主に育ってくれた一人息子“一志”に囲まれて、ごくごく平凡で、でも何にも替え難い日常を過ごしている。それが幸せでなくて一体何だと言うのだろう。

　だが、唯一つ。
　その幸せな生活の中で一つだけ、たった一つだけ、蓉子は不満に思っている事があった。

　「ねえ、あなた……今日は、その、久しぶりに……」
　「……すまない、蓉子。明日も早いんだ」

　結婚したばかりの頃に買ったダブルベッドの上で昌彦は素気無く蓉子の誘いを断ると、すぐに寝入ってしまう。近所でも有名な仲良し夫婦が実はセックスレスだなんて、一体誰が分かるだろうか。

　満たされない性欲。

　だが昌彦と結婚するまで処女を守っていたような、今時珍しい貞操観念の持ち主である蓉子に、夫以外の人間と寝るなどという選択肢が浮かぶ訳もない。

　必然、蓉子は自分で自分を慰める事しか出来ずに、日々を過ごしていたのだ。

　そんなある日、息子が家に友達を連れて帰宅する。

　何度か家に遊びに来た事があるその息子の友人は、名を“巳塚亮人”と言い、とても綺麗な顔立ちをした天使のような少年だった。

　……だが蓉子は知らない。

　その少年が天使の顔の下に、肉欲を滾らせた獣の顔を隠し持っている事など。

　いつも通り、ANIMの低価格ソフト第三弾「息子の友達に犯されて」の体験版をダウンロードして、さっそくプレイ。

　ゲームを始めると、「芹宮蓉子」シナリオか、その息子の「芹宮一志」シナリオを選択することができる。

　「芹宮蓉子」シナリオは、ゲームのタイトルと同じく、息子の友達「巳塚亮人」に弱みを握られて、犯されてしまう話。

　もう一つの「芹宮一志」シナリオは、友達の「巳塚亮人」の母親「巳塚操」に、犯されてしまう話。ゲームのタイトル風に書くと「友達の母親に犯されて」。

　体験版には選択肢は無く、「芹宮蓉子」シナリオの序盤と、「芹宮一志」シナリオのHシーンの一部が楽しめる。

　グラフィックが萌え絵ではなく、ちょっと劇画風なのは新鮮だ。おそらく、官能小説を意識しているのだろう。

　なんか、タイトルもそれっぽいし。

　基本的にオーソドックスなAVGだが、このゲームの売りとして、FBGV（フレキシブルバックグラウンドボイスシステム）を搭載している。

　なんとHシーンなバックグラウンドで、ヒロインのあえぎ声がランダムで流れるようになっているのだ。

　このゲームは男性のセリフは声が入っていないが、Hシーンの臨場感を高めるように、あえぎ声が入る。同じHシーンでもプレイするたびに、臨場感が変わる仕組みだ。

　体験版をプレイしてみたが、低価格だとなめていたが、意外と面白そうだ。音声も隠語修正が入ってないし。　

　最初は弱みを握られて無理やり犯されていた「芹宮蓉子」が、何回もHを経験していくうちに、ちょっとずつ快楽に目覚めていくストーリーみたいなので、かなり期待している。

　ただ一つ、残念なのはシステム名・・・。FBGV（フレキシブルバックグラウンドボイスシステム）は、なんか普通すぎる。

　「牝教師2 ～淫従の螺旋～」の母乳バーストEZのような、ぶっ飛んだシステム名を期待していたのに・・・。

　他のメーカーもシステム名は、かなり気合を入れて考えて欲しい。気合を入れすぎて、空回りになっても、全然OKっ！

　次回作のシステム名に期待してますっ！！！


息子の友達に犯されて
発売元：ANIM　→　公式ホームページ